先生からメッセージ
私はごく平凡な主婦。山形のとある田舎でそろばん教室を営んでおります。それが今の私の生きがいでもあり、おかげさまで楽しく人生を謳歌させていただいております。私のこれまでの「そろばん奮闘記」を交えながら教室を紹介してまいりたいと思います。私の教室は今三つの柱をかかげております。
一つめは 「あいさつのできる子、学習習慣、学習態度を重視します」
子供たちにとって非常に大事なこの時期にに、明るくあいさつすること、一人ひとりが目標に向かってチャレンジすることなど、よい学習習慣とよい学習態度のくせをつけることが、実は成績を伸ばす一番の近道ではないでしょうか。
私の教室では毎日授業開始五~十分を使い教科書内容の確認と復習の意味でプリントを導入し、わずかな時間とわずかな量で学習習慣を確立し能力開発に努めます。
二つめは 「基礎学習の徹底を図ります」
そろばん・あんざんは勿論ですが、低学年のうちに基礎計算の反復練習が一番と思い、徹底した訓練をしていきます。ここで、子供たちの心をとらえたのが、パソコン学習です。現代社会の中でパソコンは必需品になってきました。そして子供達が興味を示すのなら使わない手は無いと思い、私の教室ではおおいに利用しております。
そろばん学習に最も重要とされる十の仲間探しや、かけざん九九、わり算の答えだし、入塾したばかりの子に数の概念や足し算、ひき算、九九やわり算がどれだけできてるのかの目安になったりもします。子供たちにはこのパソコン学習で一人ひとり目標を持ってチャレンジし、達成感と喜びを味わいがら、やる気、元気がみなぎり自信へと繋がるように導きます。また、子供たちに楽しくやる気をもたせ挑戦させていくちょっとした工夫で教室全体が盛り上がるように心がけております。
三つめは 「みんなが主役です。一人ひとりの個性を重視し、楽しく丁寧な指導をします」
のびのびと楽しく学習し、子供のかくれた才能を引き出せれば幸いと思う気持ちで日夜頑張っておるつもりです。結果も重視しますが、決して他の人と比べるのではなく自分の記録更新を目指してチャレンジしていきます。また、子供たちが楽しく通えるようにめりはりをつけた授業、例えば授業の中でのゲームや、お楽しみ会など主婦ならではのパワー全開でやっております。
このような三つの柱を保護者の方々に目にして頂けるようにチラシなどに書き込みます。私はこの三つをどう実践していこうかと日々試行錯誤しております。そろばん教室なのになんでこんなことやってるのかな?なんて思われる先生もいらしゃるかと思います。私本人も時々そんな思いにとらわれる時があります。
でも、私の心のどこかでイメージするものがあり、昔の寺子屋が近代的な二十一世紀型そろばん教室へと進化しているものだと思っております。
こんな私ですが、今指導者として一番楽しく心をひかれているのがそろばん・あんざんの指導です。未熟にもそろばんの先生でありながら、ここまでたどり着くまで私にとって長い年月がかかりました。あんざんやフラッシュ暗算、読み上げ算などを通し子供たちの成長が目に見えてわかったとき、この仕事のやりがいを感じ感動さえします。ただ、自分の能力の無さに気づいて指導者としての劣等感となることもしばしばあります。でもその壁を取り除くために全国各地に修業(研修会)に出かけ技術を磨き新鮮さをとりもどしてきます。
とにかく私はこの仕事が大好きでたまりません。また仕事としてばかりではなく教育的に見直されている「そろばん・あんざん」の素晴らしさを次世代に残して参りたいと願っております。これまで各地の先生方にたくさんのご指導いただきお世話になりありがとうございました。感謝しております。微力ながら私のオリジナルな教室が少しでも他の先生方のお役にたてていただければと思います。
公益社団法人 全国珠算教育連盟 教育段位十段認定講師
後藤 ますみ 横尾 喜代子